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IP仕上げについて

2015年3月6日

テーマ:時計製作ブログ 腕時計解説

腕時計の仕上げというと以前は金メッキ、シルバー色ならパラジウムメッキが主流で色数も少なかったのですが、今は様々な色合いの表面仕上げ加工があります。

以前は、と申し上げましたが金メッキやパラジウムメッキは今でも腕時計の表面仕上げで主流を占めております。金色/銀色メッキは定番ですが、やはり他とは違った仕上げが欲しいということで、ここ数年前からピンクゴールド系の色味を好まれるお客様も増えています。

しかしピンクゴールド系のメッキについてはメッキ成分に銅が多く含まれる為に、どうしても変色しやすいという難点がありました。使用しなくても次第に表面が酸化して曇るため、弊社ではこれまでメッキでのピンクゴールドは限定的にしか使用しておりませんでした。

そこで現在弊社の腕時計ではメッキの代りにIP仕上でピンクゴールド色を再現しています。

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IP仕上げの「IP」とは「イオンプレーティング」の略称です。金属の蒸着表面処理で時計のケース表面にチタンの皮膜を蒸着させる加工です。

IP仕上げの特徴としてはセッティングによって多くの色味を出せる事があります。また、変色も比較的少ないので例えば先のピンクゴールド系の色味も、安定した品質で製造出来るのです。

時計で使うには難しい色味もありますが時代は日々変わっていますし、逆にいえば組み合わせ次第で今までにない新しいデザインの時計が生み出される可能性があると思います。